手段は独学! 目標(だけ)は一発(ストレート)合格!!
    社会保険労務士 資格試験体験記
社会保険労務士 受験決定前


1.なぜ社会保険労務士を受けようと思ったか

 2010年、私は中小企業診断士の試験に合格し実務補習を受講していました。正直なところ診断士の試験に一発で受かるとは思っていなかったので、こんなに早く勉強が終わってしまうのは想定外でした。診断士としてがんばろうという気持ち半分、何か物足りなさを感じていました。

 中小企業診断士の実務補習では、実際に3つの企業を訪問し診断実務を行うわけですが、そこで感じたことは、やはり企業にとって一番大切な経営資源は「ヒト・モノ・カネ」でいえば「ヒト」なのだなということでした。従業員のモチベーションというものは、企業にとって資金繰りや設備投資にもまして業績に影響しているんだなと感じました。

 しかし診断士の勉強で私が苦手とし、実際に試験の点数も悪かったのが労務関係でした。とくに社会保険関係のところは苦労しました。それもそのはず、恥ずかしい話ですが、私は自分の給料明細で控除されている各種労働保険、社会保険の意味すらよく分かっていませんでした。
 ちょうどそのころは数年前に年金記録問題等の大きなニュースがあり年金定期便も始まるなど、世間的にも社会保険制度が注目されていました。社会人として、一診断士として、知識に大きな穴があるのは問題だと感じました。

 私が思うに、基本的な知識を体系的に学ぶには、資格試験を利用するのはいい方法です。試験を受けることによって自分の理解度を測ることもできます。

  「自分の中の弱みを強みに変える」

そんな気持ちで社労士の試験を決めました。


2.敵を知る

 さて今回もまずは社会保険労務士がどういう試験なのかの分析から始めます。いつも通りインターネットで検索。
  
・試験は選択式択一式がある。

・「選択式」とは、問題文の空白の部分に当てはまる言葉を、20個の選択肢の中から選ぶ。つまり穴埋め問題

・「選択式」は、「1.労働基準法・労働安全衛生法」「2.労働者災害補償保険法」「3.雇用保険法」「4.労務管理その他労働に関する一般常識」「5.社会保険に関する一般常識」「6.健康保険法」「7.厚生年金保険法」「8.国民年金保険法」の8科目から各1問出題。

・「選択式」は各1問につき5つの穴埋めがある。つまり「8科目x穴埋め5つ=40点満点」

・「選択式」はだいたい全体で6.5~7割の正解で合格らしい。

・「選択式」は各科目で最低3/5以上正解しないと無条件で不合格となる。

 ただし、極端に難しい問題であまりに受験生の正答率が低い場合には2/5または1/5でも合格となる場合があるらしい。これは「救済」と呼ばれるらしい。

・試験時間は80分


・「択一式」とは、A~Eの文章の中から正しいもの(又は誤っているもの)を選ぶ。つまり五肢択一

・「択一式」は、「1.労働基準法・労働安全衛生法」「2.労働者災害補償保険法(徴収法含む)」「3.雇用保険法(徴収法含む)」「4.労務管理その他労働に関する一般常識及び社会保険に関する一般常識」「5.健康保険法」「6.厚生年金保険法」「7.国民年金保険法」の7科目から各10問出題。つまり「7科目x10問=70点満点」

・「択一式」はおおよそ全体で6.5~7割の正解で合格らしい。

・「択一式は各科目で最低4/10以上正解しないと無条件で不合格らしい。また選択式と違いあまり「救済」はないらしい。

・試験時間は210分

 かなりおおざっぱな説明なので詳しくは、社会保険労務士試験のオフィシャルサイト等を熟読していただきたいと思います。どうでもいい話ですが、最後までこの「選択式」と「択一式」という呼び方になれませんでした。どうもごっちゃになる・・・。

 ちなみに、正式に社会保険労務士として登録するには実務経験が必要なようです。また実務要件を満たせない人は連合会の行う「労働社会保険諸法令関係事務指定講習」というものを修了すれば登録できるらしいです。まあ私の場合、今回は社会保険の知識を身につけることを目的としているため、この件はとりあえずは保留としておきます。


3.勉強方法の決定

 さて、さて、では次に勉強の方針を決めます。当然ながら今回も、テキスト等を購入して自分で勉強する独学スタイル(wで試験に臨みます。またできることなら模試などは受けないつもりです。
 勉強の方法としては、とりあえず適当なテキストを見繕って買い、ぼちぼち読んでいくことにします。
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