FIAT500 旅ChannelFIAT500で平坂街道を行く

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平坂入江銘板
 愛知県の三河地方、西尾市にある平坂入江。 かつてここにあった平坂湊は、三河の水田でとれた年貢米を江戸に、三河湾で作られた塩を信州方面にと水運で栄えていました この平坂湊と現在の豊川市、東海道の小坂井を結ぶ「平坂街道」は西三河と東三河を結ぶ重要な物流ルートでした

寺津橋 西尾市の平坂入江に架かる寺津橋から今回の旅はスタートします。本来の平坂湊と呼ばれる場所はもう少し北にあったのですが、撮影日には工事中でした。寺津橋から東に進み、寺津町交差点からは国道247号を北上します。その後、蒲郡碧南線に入り平坂橋交差点へ。このあたりが平坂街道の起点である旧平坂村の中心だったところです。

 平坂橋交差点からは、時々側道に入りながら東に進んでいきます。そして途中から大きな左カーブを描いて北上、西尾市の中心街に入っていきます。 本来の平坂街道は本町交差点を直進ですが、西尾城に立ち寄るため左折します。

西尾城 西尾城は1200年代に足利義氏によって築城されたのが始まりだといわれています。 その後1500年代に徳川家康の命により新しく現在の城の基礎が築かれました。今ある西尾城は2020年に復元された、ごく新しい物です。 本丸にある一番高く天守のように見えるのは櫓で、天守は二の丸にありました

カテキン堂 本町交差点に戻り北上、本町北交差点を左折します。本来のルートは次の信号を右折ですが、カテキン堂に立ち寄るため直進します。カテキン堂で抹茶味の大判焼き「カテキン焼き」を購入し、小腹を満たして再開。ここからは城下町らしさが残る街並みが見られます。

 

伊文神社 伊文神社に立ち寄ります。古くから西尾城主から一般庶民まで広く崇敬を集めてきた神社です。夏には西尾を代表する祭り「西尾祇園祭」が行われます。
 名鉄西尾線の高架をくぐり東に向かって進んでいくと、左手に八ツ面山が見えてきます。 八ツ面山のふもとに沿うようにある道は警告があるため代わりに旧西尾機関鉄道の線路が走っていた道を通ります。 旧国道23号に出てさらに東に進みます。途中、もともとは矢作川の本流であった矢作古川を渡り、国道23号バイパスの下をくぐります。

 吉良道と交差した後は旧家武村を通り抜け、須美川を渡ります。この須美川から先は、平坂街道は須美川沿いのルートと旧平原村を通るルートに分岐しますが、川沿いのルートは車では通れないため旧平原村内を通るルートを行きます。道は細いですが昔の雰囲気が残っている街並みがあります。

筆柿の干柿 須美川の支流を渡ると幡豆郡幸田町に入ります。 須美の集落を抜けてからは国道23号を走ります。途中、車では通るのが厳しい箇所は徒歩で通ります。
 道の駅「筆柿の里・幸田」に立ち寄り、筆柿の干し柿を購入しました。甘さが凝縮していておいしかったです。 再度東へと進んでいきます。道路の両サイドには梨狩りの看板が立ちます。また車では通るのが困難な道があるため徒歩で撮影します。道の両側には(おそらく)名物である筆柿の柿園が広がります

 国道23号を離れてからはJR東海道本線に沿って南東へ進みます。旧深溝村の集落を抜け県道383号の高架をくぐってしばらくすると平坂街道は途切れているため、JR東海道本線を渡り国道23号に出て迂回します。この国道23号の左手に広がる竹藪の中にも平坂街道はあるらしいのですが、車の通行は困難のためパスします。

メヒカリの唐揚げ  深溝矢崎の交差点から右手側道に入るとすぐに蒲郡市に入ります。左から平坂街道が合流してきて、再び本来のルートを走ります 塩津の町を抜けると蒲郡市の中心地へと入ります。蒲郡警察署南交差点を左折します。この先、平坂街道はとぎれとぎれになるため、明治時代の地図を頼りになるべく当時のルートを走ります。
 旧蒲郡村の中心地を抜けると、区画整理によりまた平坂街道は途絶えます。平田町南交差点を右折し川沿いを南下していくと、再び平坂街道が現れます。本来のルートは国道23号を左折ですが、「とまりん」に寄り道しメヒカリの唐揚げを食べます。

金剛寺の弘法大師像 国道23号から本来のルートに戻り、旧三谷村の中を走り八剱神社に立ち寄ります。お参りをし、「長寿の亀」にまたがります。旧三谷村を抜けると、平坂街道最大の難所であった「星越峠」に差し掛かります。
 弘法山と呼ばれる山の頂上まで車で行けるため本来のルートを逸れて行ってみます。かつては遊園地があり、隣の山とつながるロープウェイもあったそうですが今はなく、金剛寺というお寺があり巨大な弘法大師像やラバーズヒルという展望台などがあります。
 平坂街道に戻り星越峠をラグーナテンボス方面に下っていきます。十能交差点を直進し、海沿いの国道23号ではなく、旧大塚村方面の古い道を走ります。道沿いには幾つか常夜灯が残っています。

持統上皇行在所跡 紫川という小さな川を渡ると豊川市に入ります。
 少しだけ国道23号を走り、またすぐに大草交差点から北側の裏道を走ります。歴史を感じさせる旧御馬村を抜けると、また平坂街道は喪失しています。
 田んぼの中の道を抜け、音羽川沿いにあるのは持統上皇の行在所です。「御所橋」を渡ったあと川沿いに南下し再び平坂街道に戻ります。旧佐脇村の集落を抜けると後は県道384号を道なりに東に進んでいくだけです。途中、国道23号バイパスの下をくぐり、JR東海道本線、名鉄名古屋本線の踏切を渡ります。

菟足神社  小坂井で東海道と交差しますが、昔の追分はもう少し南になります。東海道を南下しJR飯田線を越えて、当時の追分付近にあった菟足神社に到着しました。


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