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愛知県の西、知多半島。この知多半島には「師崎街道」と「常滑街道」という、知多半島の南端・南知多と名古屋にある東海道の鳴海宿を結ぶ二つの街道があります。今回は半島の東側を走る「師崎街道」を走ります。 まずは名古屋市緑区の大高緑地公園から師崎街道の起点である大高北小学校に向かいます。昔は大高村と呼ばれていたところがスタート地点ですが、現在はほぼ当時の面影を残していません。そのまま南に下っていくと「常滑街道」と交差します。そのまま南東に進んでいき、JR東海道本線と東海道新幹線の高架をくぐって西丸根の交差点を右折します。しばらくは県道50号を南下します。本来の師崎街道はJR東海道本線を右に左にまたぎながら蛇行して進みますが、現在は渡ることができないためそのまま直進します。
国道23号の高架をくぐると大府市に入ります。共栄町3丁目の交差点を過ぎた後県道50号は若干東にカーブしますが、師崎街道はJR東海道本線に沿ってそのまま直進します。師崎街道はJR共和駅東口から西口方面に続きますが車では線路を渡れないため一旦共栄町交差点まで北上して迂回します。JR共和駅西口からはJR東海道本線を左手に見ながら南下していきます。
しばらく行くと今度はJR東海道本線を西から東に渡る必要があるため、高架橋を渡ります。再度県道50号に戻って南下していき、中央町一丁目の交差点でJR大府駅方面の道に入っていきます。JR大府駅前の細い道が本来の師崎街道ですが、一方通行のため中央町7丁目北の交差点を右折し県道57号の高架下をくぐります。朝日町二丁目の交差点で再度県道50号に合流します。
JR東海道本線の高架をくぐり、JR武豊線の踏切を越え、石ヶ瀬川を渡ると知多郡東浦町に入ります。ここからしばらくはJR武豊線と並走していきます。東浦森岡の交差点をすぎて県道50号から一旦離れ、ファミリーマート手前の細い道を左折し旧森岡村へと進みます。ここからは県道50号と並行する細い道を走ります。このあたりからようやく旧街道らしい町並みがちらほら見えるようになります。
旧緒川村で県道50号は三河方面に離れ、代わりに国道366号に沿って走っていくことになります。旧緒川村内では昔の街道の面影が色濃くなります。街道の近くにあった緒川城は徳川家康の母、於大の方の出生地です。東浦町役場のあたりからは国道366号と側道を行ったり来たりしながら南下していきます。
旧石濱村、旧生路村、旧藤江村と次々に通り過ぎ県道23号を越えると半田市に入ります。旧有脇村を進んでいくと、途中「念仏坂」と呼ばれる坂につきます。この坂は道幅が狭く車が通れないため徒歩と自転車で撮影しています。
東生見町から車での撮影を再開し、高根山と呼ばれた丘陵地に向かって進むと亀崎地区に入ります。JR武豊線を越え三河湾方面に進むと亀崎の街中にでます。この地区で行われる「潮干祭」はユネスコの無形文化遺産に登録されています。亀崎内の道を南西に進んでいくと盛田金鯱酒造、伊東といった日本酒の醸造所が見えてきます。特に伊東(現在は株式会社)の敷地には最近「伊東合資」がオープンし、レストランやカフェ、直売所、酒蔵の見学などができるようになりました。
一旦県道247号に出て祢宜町交差点を直進してJR武豊線の踏切を渡り、旧乙川村方面に西に進みます。半田大橋で阿久比川を渡り、その後本町一丁目交差点を左折して県道262号に入り南へ進んでいくと、昔は半田の街の中心であった地区へと入ります。JR半田駅前左手にはミツカンホールディングスの本社ビルが建っています。またミツカンの酢の歴史が学べる博物館「MIM」が併設されています。この近くにある半田運河沿いには古い蔵の街並みが保存されており、「國盛酒の文化館」などもあり半田の観光ルートとなっています。
旧成岩村を抜けると、知多郡武豊町に入ります。ここからゴールの師崎までは県道247号とその側道を走ることになります。旧武豊村の中心地をすぎ、長らく並走してきたJR武豊線が終点となると、味噌や醤油の蔵が立ち並ぶ細い路地が師崎街道となります。この辺りも車が通れない道があるため、一部徒歩で撮影しています。伊藤商店、南蔵商店といった有名な蔵元の前を通り、再度国道247号に戻り南下します。
旧富貴村をすぎると知多郡美浜町に入ります。旧布土村内は国道247号より一本東、三河湾よりの細い道が師崎街道となります。名鉄河和口駅付近で国道247号に戻った後、少しすると左手に三河湾が見えてきます。名鉄河和駅、河和港をすぎ、河和交差点で国道247号から側道に入ります。スーパーマーケット・フィールやカインズがあるあたり少し手前で国道247号に戻り南下していきます。途中左手には人気の鮮魚直売所「魚太郎」があります。
県道247号を矢梨交差点まで南下すると、地図上の師崎街道は南知多町大井付近まで喪失しています。海沿いには古い建物はほぼ皆無のため、豊丘方面の内陸の道をすすみます。知多郡南知多町に入り、豊丘集落を抜け、区画整理されたまっすぐな道を走ります。
途中、「いせきロード」という極めて細い道を通り、山中にある師崎街道に合流します。山を大井の町まで下ってくると、名古屋市内で別れた常滑街道と再会し、久しぶりに古い街並みが現れます。大井漁港のあたりからまた国道247号を走り片名漁港のあたりでまた横道に入り山を上ります。
峠を下っていくと師崎の集落に入ります。羽豆岬交差点を左折し、師崎街道の終点である師崎港・羽豆神社前に到着します。