FIAT500 旅ChannelFIAT500で常滑街道を行く

(画像はマウスオーバー又はタップで拡大できます)

 愛知県の西、知多半島。この知多半島には「師崎街道」と「常滑街道」という、知多半島の南端・南知多と名古屋にある東海道の鳴海宿を結ぶ二つの街道があります。今回は半島の西側を走る「常滑街道」を走ります。

聖崎公園 地図上の常滑街道の南端は愛知県知多郡南知多町大井付近です。三河湾に面した聖崎公園から今回の旅はスタートします。大井漁港前交差点の近くにある大井駐在所を左折して、西に向かいます。この辺りは師崎街道との重複区間であり、旧街道らしい街並みが残っています。この先、県道281号を走り知多半島を東から西に横断します。山を下っていくと、豊浜さかな広場の前で国道247号に出ます。ここからは国道247号とその側道を行ったり来たりしながら、知多半島の東の海沿いを北上していきます。国道から一本入った道は道幅が狭くFIAT500の車幅でもギリギリのため慎重に進んでいきます。しかし山海の集落まで来るとついに右左折することすら困難な道となるため、所々迂回しながら進みます。

つぶて浦 「まるはリゾート」をすぎしばらく走ると左手に「つぶて浦」が見えてきます。海の向こうの伊勢神宮の神様が力比べのために投げたといわれる岩があり、その前には伊勢神宮の古材で作られた鳥居があります。パワースポットとして人気の観光地です。つぶて浦をすぎると内海地区に入ります。古くから愛知県を代表する海水浴場があります。内海交差点では国道247号から名鉄内海駅方面に右折します。その後すぐに左折して進んでいきますが、すぐに地図上から常滑街道が喪失しています。常滑街道ではないですが内海峠を越えるルートも存在しますが車での通行が困難のため、あきらめて国道247号に出て迂回します。迂回している途中で南知多町から美浜町に入ります。

野間灯台 国道247号を小野浦交差点で右折して、常滑街道が地図上に再び現れるポイントに向かいます。衛星写真で見るとテニスコートのようなものが写っており何かしらの施設があるようですが、私が行ったときには木々が鬱蒼としており途中までしかいけませんでした。あきらめてUターンして先に進みます。日本初の国際人と言われる山本音吉の銅像と記念館の前を通り過ぎ国道247号に戻ります。
 国道を北上していくと左手に野間灯台が見えてきます。この灯台の柵に南京錠をかけると恋愛が成就すると言われているため、デートスポットとして人気の灯台です。冨具崎港前をカーブし、国道247号を外れ冨具崎川沿いに進み、 川を渡り北上します。

野間大坊 常滑街道は国道247号から遠ざかり北東に進みます。しばらく行くと「野間大坊」に突き当たります。源頼朝、義経の父、源義朝が暗殺されたところとして知られています。境内には源義朝の墓や首を洗ったといわれる池などがあります。野間大坊の東駐車場に沿って北上します。奥田小学校を東に左折したときには少しだけ南知多ビーチランドが見えます。すぐに右折し、国道247号と再合流するまで北上します。国道247号を反対側に渡り上野間地区に入っていきます。一本大通りから入ると古い建物が多く残っており歴史を感じさせます。

 上野間小学校の前で国道247号に戻ると、すぐに常滑市に入ります。ここでもすぐに国道247号から側道に入ります。坂井交差点付近を左折してからまた国道247号を走りますが、この辺りからは常滑街道は喪失しています。南小鈴谷交差点付近まで北上するとまた地図上に常滑街道が現れます。ここから先は国道247号と別れ一本西側の特に名前のない道に沿って北上していきます。旧小鈴谷村、旧大谷村を通り過ぎ、旧苅谷村では大通りから西に入った細い道を進んで行きます。そして苅谷漁港あたりではまた道幅が車幅ギリギリとなり、ついには右左折も不可能となります。防波堤沿いの道に迂回し、旧古場村を通り抜けます。そして大通りは県道252号という名前になり、この先この道と側道の行ったり来たりを繰り返します。

徳川家康公腰掛けの石 旧西阿野村、旧樽水村と通り過ぎ、樽水港あたりからは県道252号の一本東側の道を走ります。この辺りから常滑街道の中心地、旧常滑村に入ります。 「伊賀越え」の際に徳川家康が腰掛けたといわれる石がある正住院の前を通り、昔ながらの個人商店が残る通りを抜けていきます。「やきもの散歩道」のあたりで県道252号に戻ります。ここからは再び県道252号とその側道を行ったり来たりしながら北上していきます。名鉄常滑線の踏切を渡り、鬼崎地区に入り、かつて海運で栄えた大野でまた名鉄常滑線を西から東に渡ります。

 少し北に走ると知多市に入ります。古い民家と新しい民家が混ざり合った道を北上していくと、久しぶりに国道247号に再開し、渡ります。国道247号は常滑市の中心部あたりからは国道155号も兼ねています。常滑街道は旧日長村の集落に入っていきます。今までの海沿いの道とは異なり、山道特有の曲がりくねった道が続きます。

竹藪の中の常滑街道 日長の集落を抜けたところで、常滑街道は急激に細くなります。車での通行が困難に思えたので自転車での撮影に切り替えます。道は舗装されているもののアスファルトは荒れており、竹藪のトンネルをくぐるドライブには不向きな道です。
 峠を越え、まだ新しい住宅街を抜けると常滑街道は再び喪失しています。次に地図上に常滑街道が現れる古見のあたりまで迂回します。一旦県道256号に出て右折し、浜脇交差点を左折してここからは国道155号を走ります。牟山神社、尾張八幡社といった祭りで有名な神社の近くを通り北上していきます。

聚楽園大仏  信濃川を渡り東海市に入ります。国道155号を北上し続け横須賀町交差点で右折し名鉄常滑線をくぐります。旧高横須賀村の横須賀小学校付近で再び北に進路を変え、近年に整備された道を北上していきます。太田川を渡り大黒橋交差点を左折し、太田橋北詰交差点からはまた名前が国道247号に戻った道を北上していきます。そのまま北上を続けると右手に聚楽園の大仏が見えてきます。伊勢湾岸自動車道の下を潜り抜け、名和交差点まで来ると、国道247号は左折北上し熱田神宮方面に向かいますが、常滑街道は直進し東に向かって進みます。

 大高町砂畠交差点手前で、名古屋市緑区に入ります。名古屋高速、国道23号を越えたら右折し旧大高村に入っていきます。大高城のあった山のふもとを北に進み川を渡ると「師崎街道」と交差します。大高北小学校沿いに進み、JR東海道本線と東海道新幹線の下をくぐり、国道1号線を超えると名鉄鳴海駅に着きます。そして扇川を渡り東海道と交差しゴールである鳴海宿に到着します。

成海神社 近くに無料の駐車場がなかったのでもう少し北上し、成海神社でお参りをして今回の旅は終了です。


HOME
Page top